2011年7月21日木曜日

NHKドラマ「胡桃の部屋」 竹下景子「向田さんと桃子ダブる」

 向田邦子原作のドラマ10「胡桃(くるみ)の部屋」(NHK総合、26日スタート)の完成試写会が東京都内で開かれ、親子役で出演した女優の松下奈緒(26)、竹下景子(57)が出席。竹下を抱き締めるシーンを演じた松下は「竹下さんが本気でぶつかってきてくださったので、羽交い締めのようになってました」と笑わせた。
 ドラマの舞台は昭和55年頃の東京。三田村家の次女、桃子(松下)は絵本の出版社の編集者として平穏に暮らしていたが、ある日、父の忠(蟹江敬三)がリストラされ失踪。忠がおでん屋を営む節子(西田尚美)と暮らし始め、母、綾乃(竹下)が不安定になるなか、桃子は父の代わりに一家を守ろうと奮闘する。
 「もし同じ立場になったら」と聞かれた竹下は「(夫を)追いかけるか踏みとどまるかが、大きな選択肢。私は乗り込んでいく勇気はないかな。あまり、周りにいろんなことを言ったり、行動で示すというよりは、どこか信じて待っている、そういう妻でいたいですね」と苦笑い。
 ヒットした連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でも2人は共演。松下の義母役だった竹下は「今回は最初から奈緒ちゃんが、竹下さんじゃなく『お母さん』、蟹江さんのことも『お父さん』と呼んでくださったので、私はお母さんになれたような気がします」と仲の良いところを見せた。
 今年8月は向田さんの没後30年。過去に桃子役を演じたことのある竹下は「桃子と向田さんはダブるところがあります。向田さんが、桃子の奥底で生きているような気がします」としみじみと語った。

0 件のコメント:

コメントを投稿