2011年7月22日金曜日

国指定史跡の商家が全焼 男性の遺体、当主か 山口

22日午前2時55分ごろ、山口県防府市宮市町にある国指定史跡の住宅「宮市本陣兄部家」から出火し、建物を全焼。焼け跡から男性の遺体が見つかった。
 兄部家は鎌倉時代から続く商家で、建物は1789年に焼失し、その後再建された。防府署は、遺体は連絡がつかない当主の兄部次郎さん(84)とみて確認を進めている。
 防府市によると、兄部家は江戸時代、大名が参勤交代で泊まる宿として使われた。萩と防府を結び、幕末に志士たちが往来した街道「萩往還」が国の史跡に指定されており、兄部家はその関連遺跡として、書院など一部が国指定史跡になっている。ほかの部分も追加指定される予定だったが、今回の火災で建物は全て焼失した。
 防府署によると、兄部さんは妻の敏子さん(79)と2人暮らし。敏子さんは逃げる際、軽いやけどを負った。同署が出火原因を調べている。

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