2011年3月13日日曜日

生存者の姿は見えず… 被災地を超低空飛行する救助ヘリ

地震発生から3日目を迎えた13日、自衛隊や警察、消防などのヘリコプターが終日被災地上空を飛び、救助を求める生存者がいないか、必死の捜索を続けた。生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」は迫っているが、なかなか行方不明者を捜すことができず、作業は難航した。

 津波の海水が引き始め、地面が徐々にあらわになっていく宮城県沿岸部。残された家屋や瓦礫(がれき)の中を見るように、ヘリが超低空飛行で旋回していく。

 多くの家屋は津波にもぎ取られたが、外見からは比較的傷が浅いように見える家屋を見つけると、ヘリは低速で近づいていく。何度も周囲を回り、確認するが、人影は全くない。

 やがて、その場を離れて次の家屋に近づいていく。再び旋回を始めるがやはり姿は見えない。1棟ずつその繰り返しだ。

 地上でも、走行可能になった道路をたどりながら、自衛隊や消防の車両が行き交う。自衛隊員や消防隊員が車両から降りて、いたるところで捜索を続けた。だが、車両や人間の足で近づける場所はまだまだ限られている。少しずつ瓦礫の山を崩すが、焦りの色もにじんでいた。(

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